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Feb 23, 2023 02:39 AM
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Dec 23, 2022 08:47
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読書メモ
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目的
大学編入エッセイを書いてるとき、自分の文章がつまらなすぎた。高校受験時に読んだとてもわかり易かったどうやったら面白く生き延びられるような作文ができるかという当書を読もうと思った。
内容
学校空間的作文を書かずに普通でない作文を書かなければならない。
自分に個性があれば、それを書いて十分ふつうでない作文になると思っているのだとしたら甘い。
受験において大事なのは「安全な答案」を書くこと。作文が個性的に見られるか非常識に見られるかは時と場所による。
個性とはなにかや、個性的な人間なんて少ないんだからせめて個性的に見得る方法は身につけようといったことや、そのために凡人でも個性的な作文をかけるような作戦について書かれていた。
ただ同時に、そういった作文を読むのは中高の先生だから、知らずしらずのうちに「良い子の作文」を書いてしまっているというのは面白かった。
善と悪のように、対義語を使って考えたり論じたりする二項対立を使ったほうがいい。
評論では普通ではないことを書く。
「ふつうは〜しかし」と書いたほうがいい。評論の良い読者は「ふつう」がよくわかっていて、「しかし」以降の新しい考えに楽しく驚くことができる思考の持ち主のこと。
ひねくれた人のほうがうまく文章をかける。
書くための伝えたいことがない人でも、むかつくことぐらいはあるから、それについて書くといい。
時系列順に事実を並べるストリー型ではなく、「なぜ?」と問かけられたと想定して説明したりするプロット型で書いたほうがいい。
p131~134の教育についての普通な文章と、二項対立を使った面白い文章の例がすごく参考になる。
字数が多くなる場合、どれだけ作文の枠組みに合う具体例を書き込めるかが決め手になる。
p142 相手が手強いときはいっかい開き直り、そのあとしかしと続けて他人からの批判をそのまま相手に投げ返す。脱構築と呼ばれる方法を使うと良い。
感想
日本語でも英語でもいろいろな文章術についての本や記事を読んだが、この本がとても参考になった。もちろん内容がいいのもそうだが、対象年齢が中学生や、入学したての高校生向けの本だったからだと思う。僕の英語力なんて小中学生ぐらいしかないのだから、日本語の難しい文章術なんて学んでも実践できない。だから当書の中高生向けの文章術が、英語でなんとか書けるレベルの手法でとても役に立ったのだと思う。
僕も編入エッセイで採用者にいい顔をしようとありきたりな結論の、つまらない作文になっていたのでとても参考になった。
受験生は受かる答案を書く必要はなく、落ちない答案を書きさえすればいいと書かれていた。
しかし、アメリカの大学編入エッセイは受かる答案が求められていると思う。だからこそ、非常識に思われないギリギリの印象に残る作文をしようと思う。